無思考の休日

思い立ったときに少しずつアップします。主張があるわけではありません。遅筆。

餃子と日本人

ある有名観光地に泊まったときのこと。

宿に荷物を置き、夕食をと外に出て、ふらふら散策しながら目についた中華料理店へ入った。店内はテーブル席が3つ、カウンターに4~5席ほどである。
テーブルはすべて観光らしき外国人客で埋まっており、カウンターにもおひとり様の先客が2人座っている。私はその2人の間に座った。

普段から外国人客が多いのか、メニューも日・英の2つが置いてある。見ると何種類かの餃子があり、この店のウリのようである。
注文するものを考えていると、カウンターの向こうから店主らしき男性が「日本語話せますか」と聞いてきた。当たり前だが私は「日本人です」と答えた。確かに店内は外国人がほとんどであるが、私を見て日本人と思わないのかと内心戸惑いを覚えた。

忙しくてつい混乱したのだろうかと思いながら、2種類の餃子とビールを注文した。

(「味噌ラーメンと欧米人」につづく)