無思考の休日

思い立ったときに少しずつアップします。主張があるわけではありません。遅筆。

父の日だけど母のこと

一昨年の夏はまさしく酷暑で、9月中旬になっても暑さは衰え知らずだった。

中旬は母の誕生日であり、たまたまネットで見かけた店の美味しそうなケーキを、母のために買おうと前々から考えていた。
しかし、都内にあるその店から千葉まで持ち帰るには、保冷剤があっても不安なほどの気温が続いている。それに母は9月に入った頃から体調を崩し、食欲も無くしていた。

もともと夏が苦手な母。それに歳も歳である。その母を襲う容赦ない暑さ。そりゃあ夏バテもかなりなものだろう、とその時は思った。
ケーキを買って帰るのはもう少し秋らしくなって、母の体調が戻ったらにしよう、そう考えた。


夏バテと思っていた母は、誕生日からひと月もたたないうちにあっけなく亡くなってしまった。